独立するなら知っておきたい節税

独立して事業を始めると、これまでサラリーマン時代にはなかった税金の問題に直面します。多くの人は税金の支払いが重荷に感じられるかもしれませんが、賢く節税を行えば負担を大きく軽減することが可能です。

最も大事なのは青色申告の活用で、最大65万円の特別控除が受けられます。さらに、経費として認められるものは幅広く、仕事に必要な文房具から交通費、通信費まで様々です。経費を適切に計上して実質的な所得を減らすと、税金を軽減できます。

フリーランスになると、自宅での仕事が多くなるかもしれません。そうした自宅をオフィスとして使用している場合も、家賃や光熱費を経費として計上できます。ただし、そのためには自宅とオフィスの区分を明確にして、使用割合を正確に把握する必要があります。

小規模企業共済や個人型確定拠出年金(iDeCo)への加入もおすすめです。将来のための備えだけでなく、加入による控除も受けられます。小規模企業共済であれば、掛け金が所得控除の対象となり、税金が軽減されます。iDeCoも同様に掛け金が所得控除され、節税に役立つでしょう。

仕事用の車や機械、装置を新たに購入した場合は、その費用を一定期間で按分して経費計上する減価償却を用います。大きな出費も分散して計上することで、毎年の税負担を軽減できます。

独立して事業を行ううえで税金は避けられませんが、上手に節税対策を行うと負担を減らすことが可能です。賢い節税が、事業を成功させる大切な要素の一つになります。